自然農法で野菜を作り始めたきっかけ|美味しいは人のエネルギー

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民話のふるさと岩手県遠野市で農作物を育てています

自然が豊かな、農業にはぴったりの場所です。夏冬の気温差が激しく、冬は-20℃を下回る時もあります。大変厳しい自然環境ですが、その分農産物も美味しく、季節のうつろいが美しいです。また、遠野物語、民話の里として有名です。

自然に近づき、植物医療に沿った管理で安心・安全をお届けします。ただ自然の中で育てているだけではいけません。その結果旨味の濃い、病害虫にもやられない美味しくて健康な野菜を収穫出来ます。
「安心して、もぐもぐ噛みしめて食べる事が出来る美味しい農産物をお届けする」
これが店舗名の由来になっています。 自然環境の中で、旨味が凝縮された野菜・果物と産地直送で、美味しいを体現します。

どうやったら美味しくなるのだろう?

わかってきたのが、
「植物の栄養状態・生理状態が正常であれば病害虫にも侵されず、美味しいものが作れる」という事実でした。
逆にそれが悪くなれば、収量の低下、食味の悪化、病害虫の誘因・発生等につながります。
肥料や農薬は
栄養状態・生理状態が悪化し、それを改善する為に一時的に、対処療法として与えられるものです。
それが、栄養状態・生理機能を乱す原因になり悪循環が生まれます。
また、その理由から考えていくと、植物の状態をよく保つには、土壌や栽培環境の改善も必要になって来ます。対処療法からの転換です。

私は一般農法の学校で農業を学んでいました。学んでいる内に一般農法でも、最新の技術は自然栽培・農法と考え方・方法が似ている事に気が付きました。こっそり自然農法や自然栽培も勉強していたからです。

どちらも「有機的な繋がりのある生き物として植物を考える事」が必要だった。

一般農法は、部分的な視点での捉え方が特に多かったのです。全体で最適化されている訳ではありませんでした。自然農法は自然のままなど曖昧な所が多くありました。今の農業の現場では、収量こそ上がるものの、食味、品質・栄養価の低下、余分な農薬の使用、農業のコスト増、消費者の食料に対する関心の低下の一因になっているのではと思いました。自然農法でやるとしても技術として利用するのは難しいと感じました。



ですが、大事なのは「必要かそうでないか」と考えがありました。社会環境を見る限り、必要なのは有機的な繋がりが強い自然農法でした。病気まみれの栽培方法では、結果は見えていると現在が教えてくれています。

自然農法では、他の農法では育てることの出来ない農産物が生まれます。有機的な生き物の繋がりは、我々が考える想像以上の影響力を持っています。自然の中にいると、人の盲目さに気づかされてしまいます。


自然豊かな民話のふるさと遠野からお届けします

 家族で日々奮闘しております。環境、土壌にあった栽培方法を行い、よりおいしく元気な野菜を提供できるように努力しています。私の強みは学んだ知識を常に更新し、自然、植物から学びとれるようにしている事です。作物を育てる事は、作物を通して環境や土、自然の状態を読み取る事だと思っています。どこまで深く読み取れるかが勝負です。


プロフィール

遠野もぐもぐカントリー
代表:菊池 巧明
●1990年1月生まれ。兼業農家のもとに生まれる。幼少期頃の遊び場は主に牛舎。
● 地元農業高校を卒業後、岩手県立農業大学校に進学。果樹を専攻する。卒業後、農業法人で研修。
●果樹・野菜の無農薬・無施肥栽培を始める。2020年で約10年目。ペットはたまに来るカラス。良く見ると歩き方がかわいい。猫も増えた。
● 好きなものは布団と本。あまりアクティブではないが、動くときは動く。農業は思いついたら、とりあえず検証してみるタイプ。時間を作りクラリネットも練習したい。
 お勧めのリンゴの品種は、千秋、黄香、青林、こうこう。
 

栽培に対する考え方

「農薬や肥料と作物」といった近視眼的な捉え方でなく、作物が栽培される環境、土壌、そこで営んでいる生き物の仕組みが生きる方法を取ります。

生物的営みを阻害する事の少ない、植物性有機物や腐植を主な栄養源とし、微生物の分解過程を経て植物の栄養とします。
品種改良された安全な作物と、分解の過程を終え安心できる適切な栄養のもとに育てられています。遺伝子組み換え作物も必要となりません。
(当農園では使用しませんが、厩肥等を利用する場合は作物、収穫物の害にならないよう、家畜の飼料は人為的な化学物質が含まれていないものを利用し、抗生物質も使わないものを適切な分解過程を経て適量を使用するのは良いと思っています。)

農薬不使用のために

農薬については、健康な作物が育つ環境があれば必要となりません。ですので、当農園では農薬(植物性・化学性)等、植物に人為的に作用する物を一切使用しておりません。作物や土壌が健康でなくなる原因の解消を何よりの治療としております。極端に病害虫が発生する状態は、植物の栄養状態と生理機能が乱れた状態であり(遺伝的に弱い等例外もある)、根本的な対策が必要とされています。農薬の散布といった、病気という現象に一時的な対応行い、農薬の連用となるような方法を解決方法としていません。

食べものの美味しさを知る衝撃

私も美味しいもの、食べ物について何も知りもしませんでした。食べ物って「こんなもんなんだな」程度の認識でした。野菜や果物なんて別に美味しく感じず(今は美味しい野菜も好きです)、好きで食べようとは思いませんでした。
認識が変わったのが農業大学校の果樹経営科に入った時からでした。そこで食べたリンゴが旨いのなんの。私がそれまで食べていたリンゴはリンゴではなかったのです。衝撃でした。美味しいものを知ると記憶に残り、それまで普通に食べていた物の正体が暴かれます。体は美味しいものを摂りたがるのです。

完全無散布、無農薬、無袋自然農法りんご
完全無散布、無農薬、無袋自然農法りんご

果樹科といえば食べるのが仕事です。

食べてみないとその育て方で良いかわからないからです。岩手県のりんごは全国有数の産地です。ブランドで有名な江刺りんごも岩手県にあります。
県内の産地のりんごや良い先生に出会い、たくさん食べる機会がありました。糖度20度を超えるリンゴ(普通出回っているリンゴで甘いと感じる糖度が15~16度)、寒締めリンゴ、江刺リンゴや県北のリンゴ、どれも素晴らしい美味しさですし(脳内に残っています)、生産者の努力も凄まじいものです(実地研修などはよくありました)。
それがきっかけで「農業っていいな」と思えるようになりました。一応真面目に勉強はしていましたが、それまで農業はそんなに好きではありませんでした。よくない記憶の方が多かったからです。

りんごの減農薬栽培

卒業研究は「りんごの交信攪乱材を利用した減農薬栽培の実証」というテーマで研究を行いました。環境負荷の少ない農薬や安全性の高い資材を使ったリンゴ栽培の研究です。
当時は「自然栽培」がちょうど話題になっていた時でした。今まで食べた美味しいものを、もっと安全に低コストでという気持ちや、自然栽培への興味があったからです。
減農薬栽培では問題なくリンゴ栽培は可能です(当時は10回程度の農薬散布でした)。その時に違いを比べるために、無農薬区を設けてもらい、また、同級生が木酢液を使用した栽培について研究していました。

無農薬区は極早生のりんごであれば去年の農薬の残効で問題なく成っていました。しかし、季節が進むほど病気が発生し、葉っぱが落ち、晩生のふじでは外見は小ぶりで無残、糖度は14度程度しかありませんでした。しかし、食味は味が濃かったのを覚えています。その時の現象として、木酢液を使用した同級生の試験区では減農薬区や無農薬区よりハダニの発生が多かったのです。
当時は原因がわかりませんでしたが、今ではリンゴの栄養と生理の関係だという事がわかりつつあります。
その園地の土壌は、礫や真砂土が多く掘りにくかった覚えがあります(春休みに植え替えを手伝う機会があった)。ちょうど私が今上手くいっていないリンゴの畑と土層が似ています(私は別な畑に移植しました)。そんな農業大学校の土壌でも農薬と肥料があれば栽培は可能でした。


美味しいものを食べた経験

卒業し、研修を経て農業を始める事になりました。その頃には食の安全性について考える事が多くありました。自然栽培でやりたいという気持ちがありましたが、経営の事を考えると減農薬栽培や有機栽培の方が良いのではという気持ちの間で考えていました。ただ、出来た農産物を売るときに、安全でない事をわかっているのだから、自分はどう売れば良いのだろう、売って良いいのだろうかと。ここで妥協した方が良いのだろうかと。始めたばかりで上手く行かない事もあり、最初の頃は虫食いだらけで収穫まで行きませんでした。無力感を刻まれていました。

それでもやめる決心が付かなかったのは、出来る兆しや、採れたものがすごく美味しく感じたからです。たまに、自然が飴を転がして寄越すのです。植物に上手く使われているなと、感じる時もあります。美味しいものには、消極的な気持ちや暗い気持ちを吹き飛ばす力があります。栽培については、よく植物に叱られています。「お前はどこを見ているのか」と。

遠野もぐもぐカントリー 畑 写真

遠野もぐもぐカントリーでは、野菜・果物に農薬・化学物質・たい肥や肥料などを一切与えておりません。自然の中の仕組みを利用し、野菜が力を出し切れるようにサポートすることで、野菜本来のうまみと味を引き出すことができます。健康な人が病気にならないように、野菜も健康であれば病気にならず、害虫も寄り付きにくくなるのです。

自然農法もぐカンFAQ



遠野 風景

遠野市について


 北国、岩手県の内陸にある北上高地という四方を山に囲まれた盆地です。夏冬の気温差が激しく大変厳しい自然環境ですが、その分農産物も美味しく、季節のうつろいが美しいです。また、遠野物語、民話の里として有名です。夏は暑い時で35度近くになり、冬は-20℃近くになります(昔はもっと寒かったらしい)。 青森の桜が開花してから、遠野の桜が咲きます。また遠野でも地区によって桜の咲くタイミングが違います。
高清水ではタイミングが良ければ雲海も見る事が出来ます。
お土産は、明けがらす、ぶどう飴、どぶろく、地ビール、ジンギスカン、アイスクリームなどなどあります。

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