自然栽培の取り組み方



遠野もぐもぐカントリーの畑を、写真でご紹介



 ― 春 ―
 春うらら。いっちょやったるぞ。


 ― 夏 ―
 待ちに待った季節。が、遠野って結構暑いんです。避暑地に行きたい今日この頃。




 ― 秋 ―
  反省が始まります。タダでは転んでられません。



― 冬 ―
  遠野の冬は-20℃にもなるんです。樹も春が来るのをじっと待ちます。

 ― かわゆい ―
 左、通りかかった伝書鳩に餌を。右、屋根の巣から落ちた子雀。

 左がオクラの花、いい花してます。
 右が自然栽培りんごの様子です。やっと実が付いた…。




※虫やカエルが苦手な方は注意してください。
 畑ではこんな生き物が姿を現し、にぎやかで飽きません。 やっぱりカエルちゃんが一番ですね。




【自然栽培はどうやって始めるのが良いか】
・ここでは私が中山間地の畑で学んだ、実践の方法をお伝えします。

①農業を正しく(自然の仕組みに合った)勉強する
 身近に感じる野菜作りですが、基本があるという事をご存じない方も多いと思います。周りから聞いた話だけを参考にしては自然栽培は出来ません。自分で調べて考えないと本の通りには行きません。総合的に考えることの出来る知識を身につけましょう。そのために、一番良いのは農業基礎の教科書をマスターしましょう。農業の基本について書かれています。農業の基本は自然栽培の基本でもあります。農薬と肥料を使う事を除けば、自然栽培そのまんまです。わかってきたら、自然栽培の本を読みましょう。いかに農業基礎と自然栽培が近いかわかるはずです。人の話も聞きましょう。そうしてどんどん見識を深めていきましょう。実践で学んでも良いですが、何年かかるかわかりません。手っ取り早くいきましょう。

②畑を診る
 知識を身に着けたら、畑を診ます。目視で確認できる範囲で日あたり、排水性、風あたり、付近の環境、草の様子、立地などです。次にお約束。穴を掘ります。畑の状態が均等にわかるように数か所掘ります。私はスコップ一本位の深さを掘ってみます。匂いだけでは、判断できません。総合的に調べます。土の性質が粘土が多いのか、砂が多いのか、中間なのかがわかるかと思います。また、深さによって出てくる土も違います。地下水位がわかるので、雨の次の日行ってみます。根がどのくらい伸びているかもわかります。さらにブロック状に切り出して診ればよくわかります。次に簡易的な方法として、掘ったら指で断面を上から順に押してみます。柔らかい所と硬くなる所があると思います。私の畑では柔らかい所が多い方が植物の生育は良いです。硬い所にもある程度根は通っているようですが、そこで生育が悪くなるように感じています。石が多くても同じです。排水が悪いのが一番ダメで、青くなっているようだとほとんど採れないと思います。私は畝の無い状態で最低でも40㎝は柔らかい団粒構造の整った所が必要だと感じています。pHも重要です。化学的土壌診断だけの結果だけを参考にしないでください。

③栽培する品目を決める、環境を変える
 土壌診断の結果を参考に何を栽培するか、どうするのか検討します。
 基本的には野菜栽培の基礎、果樹栽培の基礎に書いてある通りにすればほぼ大丈夫だと思います。各品目ごとの中にも品種によって適性が違うものがありますので、それについては専門書を読めば書いてあります。他に、育苗方法や畑の状態によって植え方が変わるので注意して下さい。品質が良く、採れる方法が正解です。間違っている場合、病害虫の被害が多かったり、収量があまり上がりません。その作物にはその栽培環境や方法が合っていないのかもしれません。無理な環境であれば慣行栽培します。

●野菜類について
 ・家で育苗は電気温床を使用しています。安定しており、管理が楽だからです。
品目によっては苗8歩作かその位に慎重に育苗します。種は固定種、F1どちらも使用しています。固定種の場合、形質が揃ってきやすいような気がしています。F1でも特に栽培上問題はありません。
育苗土ですが、最初の1~2年は米ぬか等で堆肥化させたものと土を混ぜて使っていました。今では、枝豆の後の砂壌土に近い土を育苗の土として利用しています。秋に集め、使い古した肥料袋(もらってくる等)に入れ、小屋の下辺りに置いて置きます。冬に-20℃近くになるので凍ります。春早くにハウスに入れ解凍し、セルトレイの分はふるいを使用し、均一にします。それをセルトレイに入れ乾燥させます。または、一度水をやり、草を発芽させその後乾燥させれば、草は生えにくくなると思います。乾燥したら、播種前に均一に水を与え、必要な地温を確保できるよう熱をかけます。鉢上げに使うポットは、大きさで育苗できる期間が決まる(トレイも同じ)のでものによって準備し、土は発芽させたものと同じ所の土を使いますが、大きな石や残さだけ取り除き、そのまま利用します。この方法は、若苗定植をする場合に使用しています。ネギ類は、もっと地力のある土を使用した方が良いと思います。品目によっては、時間が経過すると窒素切れのような症状が出ますので、そうならないうちに植えれるように逆算して定植日時を決めます。葉が一枚なくなるだけで、生育は違いますので適期で行います。定植後の気温も関係してきますので、余裕をもって計画を作ります。植物性堆肥の様な栄養が豊富な土であれば長期間育苗できますが、老化苗にすると、その後の生育回復がほぼ出来ませんので注意します。たまに、アブラムシや外から虫が入ってきているのでよく観察します。当たり前ですがポットの大きさで育苗期間が決まるのは、根が成長できる範囲によります。

●落葉果樹について 野菜と基本的な考え方は同じです。育苗すれば大苗になり、細根が増え結果年数が早まります。地植えは直根が多いと感じます。台木の長さも長くなり過ぎないようにしています。弱りそうなときは、りんごの場合盛土をして対処しています。果樹の場合、剪定も大きな役割をもってきますので慎重に行います。最初は生殖成長を強める方法は出来る限り避け、栄養成長が強まるように行います。誘引などで花芽を付きやすいようにやり過ぎると、樹勢が一気に落ちます(場所にもよる)。果樹の性質に合った剪定を行います。主幹、主枝等それぞれ独立した栄養機関と考え、栄養が偏らないようにします。木の栄養状態を診つつ、無駄な枝が無いように春には摘心を行います。また、りんごの1~4年生位の若木には、展葉してくると芽を止める虫がつくので、3日に1回程度虫を取ります。他にも虫が付きます。目安としては、カエルが木に登ってくるころまでです。これをしないと木の生育が1年遅れます。大きくなって来れば、ほとんど問題ありません。たまに、ガ系統の卵塊があるので見て回ります。根が浅いものは草と競合しますので注意します。

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